平成24年12月21日より、柏・流山・松戸の三市から、手賀沼終末処理場(我孫子市内相島新田85の5)に強行搬入された指定廃棄物(約526トン)は、保管期限とされた本年3月に全て搬出されました。
我々は、千葉県が手賀沼終末処理場内に3市の指定廃棄物を搬入することを一方的に決定したことを知ってから、保管施設が撤去されるまで、我孫子市や搬入自治体への要望活動、各自治会の皆様への協力願い、市内各地での報告会の開催、現地の定期的な監視活動、そして、千葉県弁護士会環境委員会の中丸弁護士を筆頭とする弁護団のお力添えをいただき、千葉県を相手取り、総務省公害等調整委員会へ調停申請を行い(自 平成24年12月13日 至 平成25年12月19日)、そして、放射性廃棄物等撤去請求事件の提訴(自 平成26年1月7日 至 平成27年5月8日)などを行って参りました。
この闘いに終止符が打てましたことは、皆様方のご理解やご支援のお陰です。
衷心より厚く御礼申し上げます。
5月17日に開催した原告団報告会および祝勝会において、「この活動を通して『自分たちのまちの安全・安心は自分たちで守る』という住民自治が芽生えたことが目に見えない成果だ」と、及川弁護士が総括して下さいました。放射性廃棄物という【負の遺産】に対して、皆が当事者意識を持ち真摯に向き合ったことが、実質的勝訴へと繋がったのだと確信しています。
なお、終末処理場内には、処理過程で発生した指定廃棄物(焼却汚泥)が未だに約550トン残っています。また、当該施設に起因するその他の課題(「覆い蓋の未設置による臭気の発生」や「施設建設時に地域住民に説明されていたスポーツ施設の建設計画の未着工」)がございます。
広域近隣住民連合会は、会の設立目的であった「搬入された指定廃棄物および保管施設の撤去」が実現されたことをもって、解散する運びとなりましたが、残された諸課題の解決を図るべく、有志を募り、新たに活動することもあろうかと存じます。その節は、何卒ご支援ご協力を賜りますようお願い致します。
末筆となりますが、ご支援下さった皆様方のご健勝と益々のご活躍をご祈念申し上げ、略儀ながら当サイト上にて御礼申し上げます。
平成27年6月24日
広域近隣住民連合会 事務局
皆様ご協力、ご支援ありがとうございました。
既にご承知の通り、一時保管施設に強引に持ち込まれた指定廃棄物は、3月24日に柏市が最後の搬出を行い、一時保管施設内の指定廃棄物はすべて搬入元(松戸市、柏市、流山市)に持ち帰って管理されています。
尚、一時保管施設の放射能汚染状況の確認は、千葉県が専門業者に依頼して行い、周辺地域と同様な数値であることを千葉県のホームページで公開しています。
cf.千葉県HP(pdfデータ)
ごみ焼却灰搬出完了後の保管施設内の空間放射線量等測定結果について
また、指定廃棄物の早期撤去を求めて松戸地裁に提訴した「放射性廃棄物等撤去請求事件」は、4月24日の口頭弁論において、「指定廃棄物は全て搬入元に持ち帰られたため、訴訟を続ける必要性が無くなった。」ことから、取下げ書を提出しました。
訴訟取下げに対する千葉県の回答は未だありません(※回答期限の5月8日に千葉県は同意書を提出)が、当日の記者会見でも表明したとおり、訴訟における私たちの目的は達成できており“実質的勝訴”と言えます。
そこで、今までご支援いただいた皆様への報告会と、ささやかな祝勝会を行うことを計画しました。この運動にご参加、ご支援いただいた皆様にあらためてご報告させて頂き、喜びを分かち合いたいと思いますので、ご多忙とは思いますがぜひご参加くださいます様お願い申し上げます。
記
1.報告会
1)日時 平成27年5月17日(日)14:00~14:45
2)場所 我孫子市 布佐南近隣センター 集会室
3)内容 ① 挨拶
② 活動報告
③ 総務省公害等調整委員会「調停」および訴訟の総括
2.祝勝会
1)日時 平成27年5月17日(日)15:00~16:30
2)場所 1.に同じ
3)内容 ① 挨拶・乾杯
② ご歓談
③ 中締め
なお、恐縮ではございますが祝勝会参加者は500円徴収させていただきます。
以上
回答期限の5月8日に千葉県から原告からの「本件訴訟の取り下げ」に対する同意書が提出されました。これをもちまして、本件訴訟は原告団の実質的な勝利をもって終了致しました。この場をお借りして、ご支援下さった全ての皆様に感謝御礼申し上げます。
平成27年5月12日
広域近隣住民連合会 事務局
本日開廷された第7回口頭弁論に於いて、原告は本件訴訟の取下げ書を提出致しました。取下げ書の内容につきましては、下記のとおりです。なお、当該弁論に於いて、千葉県が取下げに対する同意を留保しましたので、次回の期日は追って指定される事となりました。取り急ぎ、ご報告させて頂きます。
取 下 書
平成27年4月24日
千葉地方裁判所松戸支部 民事部合議A係 御中
被告千葉県は、原告ら周辺住民の安全と安心を軽視し、住民合意形成の努力を怠り、住民の反対を抑圧して、平成24年12月21日から平成27年3月24日まで2年3か月にわたってテント倉庫に放射性廃棄物等を保管した。これを期限内に撤去はしたものの、被告千葉県は、住民による現地確認を頑なに拒んでいる。また、被告千葉県は、平成27年3月末までの原状回復を住民説明会で約束していたのに、この約束を反故にして、いまだにテント倉庫を撤去していない。
原告ら住民は、このような被告千葉県の行政を厳しく批判する。そのため今後も住民運動を継続する所存である。
ただ、本件訴訟は、放射性廃棄物等の撤去を求める訴訟であるから、この撤去を被告千葉県が自主的に完了したことで、その目的を100%達成した。
よって、原告らは、本件訴訟を本日取り下げる。
以上
本日(2015/3/24)、最後まで残っていた柏市の指定廃棄物が一時保管施設から搬出され、手賀沼下水処理場内に持ち込まれた全ての指定廃棄物が搬出されました。
しかし、長期に渡り保管していた施設内の放射線量等、安全性が確認され、開示されておらず、千葉県には主体的に開示する考えはありません(3/20提出・被告準備書面による)。
また、一時保管施設自体は未だに残っており、24/6/9に千葉県が我孫子東高校にて行った(唯一、一般公開された)住民説明会で説明した「平成26年度末までに原形復旧する」との約束を履行して居ません。
千葉県に対して、地域住民に対する誠実な対応を求めるべく、引き続き行動して参ります。
日時:平成27年2月20日(金)10:00~10:20
場所:千葉地裁松戸支部101号法廷
次回期日:平成4月24日(金)13:30~ 千葉地裁松戸支部101号法廷
以上
柏市が指定廃棄物の搬出計画を発表しました。
http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/080100/p021274.html …
【南部クリーンセンター持ち帰り分】…(1/19発表分)
【南部クリーンセンター持ち帰り分】…(2/20発表分)
【北部クリーンセンター持ち帰り分】…(2/20発表分)
平成24年12月から約1年、5回の調停(総務省:公害等調停委員会)を重ね、
本年1月7日に千葉県を提訴し、12月19日に第5回口頭弁論を終えました。
皆さんのご支援を賜り、12月10日の松戸市の搬出に漕ぎ着けました。
本当にありがとうございました。
しかしながら、未だに、最大量および最大値の指定廃棄物を搬入した柏市の
搬出日程が明らかではありませんので予断を許す展開にはありません。
ちなみに、搬入3市から地元住民に対して、未だに謝罪の一つもありません。
このような不条理、行政対応は到底看過出来るものではありません。
皆さんのまちに、いきなり、強制的に、説明不十分・危機管理不十分な状況で
一時保管施設が設置され、指定廃棄物が運び込まれることを想像してみて下さい。
我々は丸二年、この問題と向き合って来ました。
最後の一袋が搬出されるまで、しっかりと活動して行きます。
第6回口頭弁論は2月20日(金)10時から予定されています。
引き続き、ご支援ご協力下さいますよう宜しくお願い致します。
平成26年12月31日
広域近隣住民連合会 事務局
この映像は、指定廃棄物の保管状態に関する危険性(フレキシブルコンテナに収容している高濃度の放射性物質を含む焼却灰が飛散する蓋然性)について、平成26年11月9日に実施し、12月19日の第五回口頭弁論において甲号証として提出し、法廷において放映した実証実験の模様です。
この実験の結果、木の枝や建材など身の回りのありふれたものが突風・竜巻・台風等により飛来した場合、指定廃棄物を収容したフレキシブルコンテナ(フレコン)が容易に破損することが分かりました。
このようなフレコンは全国で指定廃棄物等の放射性廃棄物の保管に広く大量に利用されています。今回の実験結果は、このような保管方法が、周辺の住民の身体と健康に甚大な被害を与える「蓋然性」があるという事実を端的に示しています。
※口頭弁論が終わりましたので転送・貼り付け・外部埋め込み等自由です。
25日から千葉県が搬出状況を開示しました。
◆千葉県 http://www.pref.chiba.lg.jp/shigen/ippan/ichijohokan_hanshutsu.html
(12/25更新)
◆印西市 http://www.city.inzai.lg.jp/0000003507.html
(12/26更新)
◆我孫子市 http://www.city.abiko.chiba.jp/index.cfm/24,141294,248,1103,html
(情報記載なし)
◆松戸市の搬出に関する情報公開内容 http://goo.gl/yQ78bI
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◆流山市の搬出スケジュール(月間)
平成27年1月:
平成27年2月:
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◆流山市の地元住民への説明会に関する内容 http://goo.gl/oGWilc
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◆来年の搬出は1月6日(火曜日)から再開(予定)
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1/6(火)流山市 ①9:00 ②12:00 ③15:15
1/7(水)松戸市 ①11:00 ②14:30
1/8(木)流山市 ①9:00 ②12:00 ③15:15
1/9(金)松戸市 ①11:00 ②14:30
8月22日(金)、広域近隣住民連合会は、流山市、松戸市、柏市の順に下記の内容の通り「会見の申し入れ」を行いました。「8月末までに日時について連絡を頂きたい」と申し入れたところ、柏市のみ「会見する、しないも含めて」という返事がありました。合わせまして、柏市の記者クラブには、3市へ会見申し入れを行ったこと、および、会見申し入れ書のコピーをお渡ししています。
※流山市および松戸市宛の申し入れ書は宛先以外は、ほぼ同文です。
平成26年8月22日
柏市長 秋山 浩保 殿
広域近隣住民連合会
代表 榎本 菊次
事務局長 小林 博三津
(※住所削除)
手賀沼終末処理場内に搬入した指定廃棄物(ごみ焼却灰)の搬出について
冠省
私たち広域近隣住民連合会は、千葉県が手賀沼終末処理場に建設した「放射性物質を含むごみ焼却灰の一時保管施設」の早期撤去を求めている市民団体です。
平成26年6月11日、「手賀沼終末処理場内に設置した指定廃棄物(ごみ焼却灰)の搬出についての確認および質問」を市長宛に行い、同6月27日に回答を頂きましたが、貴回答では、国が設置する最終処分場の確保を重要な施策と捉え、千葉県との間で締結した協定書内容を遵守したいとの内容と理解いたしました。
その後、平成26年8月4日に、千葉県と5市(松戸市、柏市、流山市、印西市、我孫子市)による手賀沼終末処理場一時保管施設の指定廃棄物保管に関する会議が開かれ、千葉県より、指定廃棄物を搬入している3市(松戸市、柏市、流山市)に対し、協定書の期限である平成27年3月31日までに指定廃棄物を搬入市に持ち帰るための準備の要請がありました。新聞報道によれば、千葉県の要請に対し、「3市とも了承した」とありますので、貴市においても、一時保管施設から指定廃棄物を持ち帰るための準備・計画が既に進んでいるものと思料致します。
従いまして、改めて、前回の確認および質問に対する貴回答及び千葉県からの持ち帰り要請に対する貴市のお考えについて確認させて頂きたく、会見を申し入れます。
一時保管施設の使用期限も残り7ヶ月余りとなっておりますので、会見日時はできるだけ早めに設定して頂きたくお願い申し上げます。また、会見日時のご回答を8月31日までに頂けますよう、重ねてお願い申し上げます。
草々
昨日行われた第一回口頭弁論についてご報告致します。
千葉地裁松戸支部において最大の法廷である101号の傍聴席(
第一次原告団32名の内18名が法廷内に着席し、傍聴出来なかった方が10名以上いらしたそうですので、報道陣を除いても都合100名以上が参加したことになります。
お陰様で、私たち怒れる市民の意思を確りと形にし、
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口頭弁論当日は、
第二回口頭弁論は5/23(金)10時から、
賽は投げられました。いよいよ、これからが本当の闘いです。
安全で安心に暮らせる日常を取り戻すべく、引き続きのご支援ご協力の程、どうぞよろしくお願い致します。
我孫子市布佐・相島新田にある手賀沼流域下水道・手賀沼終末処理場内(以下「終末処理場」という。)における「高濃度放射性物質を含む焼却灰の一時保管問題」をめぐる千葉県との調停は、公害等調整委員会の判断により12月19日に調停不成立の決定が下されました。この問題解決の最終手段として、1月7日午前11時過ぎ、千葉県を被告とし第一次原告団(計32名)で千葉地方裁判所・松戸支部に提訴しました。